創業の時代、社員は皆住み込みで、家族そのものでした。当社において、会社と社員との関係の原点はそこにあります。家族的で暖かい社風を通じて、親子2代で勤めてくれる社員との固い絆は当社の宝物です。
また仕事の面では、私たちが扱う食品原料は、素材であって完成品ではありません。だからこそ、扱う人の個性が出るのです。どの原料を使ってどんなコンセプトの食品にしようか、どのように配送したら一番いい状態でお届けできるか、こんなことを楽しみながら自分なりに考えていける人にこそ大いに活躍していただきたいと思います。
食品原料を扱ううえで、一番大切なことは誠実さです。例えば家を建てるような一生に一度しか買わないものと違って、食品原料は毎日使って毎日結果が出る商品です。
ですから一度お取引が始まると、日々のお付き合いが長く続きます。そんな商売ですから、その場限りのごまかしは通用しません。日々努力しながら、悪いことは隠さず謝り、すぐに改善し、勉強すること。これが大切なんです。福谷の信用もその積み重ねでした。
これから福谷で働く若い人には、誠実という商売の原点を肝に銘じて、食品のプロとしてのスキルを上げ、福谷120年の信用をさらに高めていって欲しいですね。